
花粉症について その4
前回の続きですが、
花粉症による鼻水やなみだ目のような症状は、
体内の冷えによって水の巡りが滞ることで起こります。
一方で、鼻炎や目の充血のような症状は、
体内の熱によって水の巡りが滞ることで起こります。
このような一連の症状は
アレルギー物質である花粉を身体に取り込むことが
一つの出発点になっていますが、
それによって
・どのような症状が引き起こされるのか
・どの程度起きるのか
というのは、その人の素養に大きく関わってきます。
先で述べましたように
身体が虚して冷えている人は、症状も冷えを連想させるものが出やすく、
身体が実して熱を帯びている人は、症状も熱を連想させるものが出やすい
といった側面がありますから。
ちなみにこの素養は、漢方ではしばしば『未病』と呼ばれます。
『花粉症』という素養(未病)を持つだけでは
それに伴う諸症状は、基本的には引き起こされません。
対して身体に冷えが内在している(冷えという未病をもつ)だけでも、
鼻水や涙目のような症状は引き起こされません。
けれどもこの二つが結びつくことで、鼻水や涙目といった症状が『合成』されます。
ここからさらに話が長くなりますので,、今日はここまで。