過ぎた疲れや過度なストレスは老化を加速させるものとして知られています。
そもそも老化は身近な問題で、明らかな現象ながら、
その原因は不明な点も多く、現在でもはっきりとはわかっていません。
老化には肌の衰えや体力の衰え、勢力減退などいくつかありますが、
それぞれの作用や経路は異なるためと考えられます。
そんな老化ですが、今日では酸化もその現象のひとつとて取り上げられます。
酸化はしばしば鉄が錆びるような現象でイメージされますが、
カラダも活性酸素に代表される過酸化物質によって錆びていきます。
動脈硬化などはその典型例といえます。
そして今日の研究によって、
ストレスによる神経の緊張が続くことによって、
体内で活性酸素が発生しやすくなることが報告されました。
ちなみに、それを介するのは顆粒球と呼ばれる白血球の一種。
顆粒球は人の免疫システムを構成する物質で、
カラダが活動している(神経が緊張やすい)時間帯に働く細胞です。
顆粒球は活動時に活性酸素を発生させるのが特徴ですが、
ストレスや過労などで、神経が過度の緊張が続く環境では、
より多くの活性酸素を生み出します。
またそのような状況下では、
体内の顆粒球の割合が徐々に増えていくことも知られています。
「疲れが溜まると口内炎ができやすくなる」とか
「イライラが続くと肌が荒れがち」とよく耳にしますが、
このような症状もストレスによる一連の生理反応によるものです。
ストレスがカラダにもたらす影響というのは実にさまざまです。
