俗に言う「汗っかき」な状態のことを多汗症といいますが、
頻発に汗をかく症状が現れる場合もあれば、
一度に大量の汗をかく事が問題になる場合もあり、
(中には両方が混ざったような症状に悩む方もいます)症状は人によって異なります。
また多汗症は、神経的な発汗を別にすると、全身に及ぶものが多く、
肌に活力がなく、締まりが悪くて、汗がだらだらと出る症状や、
水太りの方、肌がむくみやすい方(水滞)に現れる症状などがあります。
漢方では肌膚は血気の精といわれ、全身性の多汗症は
この血気が不足した状態(虚した状態)において生じるものとされています。
このうち、肌に締まりがなく、頻発に少量の汗をかく症状は
本来カラダに保持すべき水分を、汗として体外へ発散してしまう症状。
この症状は、特に体表の血気が不足することによって生じると考えます。
またこのような方は、カラダのバリアである体表に活力がない為に、
季節の変化に影響されやすく、カゼを引きやすいのが特徴です。
一方で水太りによって肌がむくみやすく、大量の汗をかく症状は、
カラダが水分過多な状態(痰飲)によるもの。
水分を取りすぎたり、摂取したものがうまく体外へと排泄されない
ことによって生じると考えます。
またこのような方は、
水滞によって足腰が重だるく、腫れを伴う関節炎を生ずる場合もあり、
湿度の高まる季節に症状がひどくなるという特徴をもちます。
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更新日: 2014/05/08 |