これからの季節、大気の乾燥化が進んでいきます。
そして同時に、じょじょに寒さが際立ってくる。
乾燥に対しては保湿に先んじて、補湿を。
寒さに対しては保温に先んじて、補温を。
そして、暑さに対しては保冷に先んじて補冷を。
保つ前に補う。そのための秋といえるでしょう。
収穫の季節ですから。
収穫・・・、自分に不足しているものを補うのに最適だと思いませんか。
まだ日中は暑いぐらいですから、代謝も整っていますし。
保つというのは良くも悪くも現状維持です。
どうせからだを温めるために口にするなら、
温かい食事よりも、からだを温める食事(食材)を温かく食した方が良いでしょ。
そのあたりは、五性(簡単に言えば、温める作用から冷やす作用の五段階表記)
の考えをもつ漢方が大変に有効です。
スキンケアでは多くの場合、補湿クリームを用いる前に
化粧水を用いて補湿して、乳液を用いて、保(捕)湿を整えます。
唐突ですが、砂漠化を抑制するために私たちは、植林を行います。
いきなり水を撒くなどという荒事はしません。
水がすぐに蒸発してしまうからですね。
地盤の保水力を引き上げるために、植林をするわけです。
けれども、砂漠のように粗い土では限界があります。
ですから加えて効果的なのは、土の質を変えてやること。
水を含みやすい(含水率の高い)土に変えてやること。
まぁ、砂漠では技術的に困難な部分もありますが、
人の肌にも同様のことが言えると思います。
そして土の性質、肌の性質を決めているのはやはり、
土そのもののの特性、肌のそのものの性質です。
・・・当たり前の話でしょうが。
ですから足りない「もの」を補うことに加えて、足りない「こと」を補いましょう。
それは漢方が一番に得意だと、私は思います。
ツイート |
更新日: 2014/09/03 |