せきや痰のような気管支症状にも消耗が隠れています。
まず最初に。
せきが鎮まる事とせきが治まる事は同じでしょうが、
「せきを鎮める事」と「せきが治まる事」はちょっと違います。
せきが出るのでせき止め薬を服用する。
そうしてせきが止んだ。これはせきが鎮まった(止んだ)状態。
その状態が長く続いた。以後はせきに悩まされることはなかった。
これはせきが治まった状態といえます。
けれど、せき止めを服用して、せきは止んだけど
またしばらくするとせきが出てくる、症状がぶり返す状態。
これはせきが治まってはいない状態といえます。
せき止め薬の服用でせきが治まるケースと治まらないケース。
この相違の背景に消耗が隠れています。
気管支には気道が通っていますが、
気道とは文字通り呼気、吸気の通り道ということ。
さらに漢方では気道を気(エネルギー)の通り道とも解釈して、
その通り道が遮られる、即ち気道が損耗した場合に
のどの痞えやせき症状が現れるとされています。
呼吸器は外気の刺激と直接触れる一方で、
適度な湿り気をもつという非常にデリケートな場所です。
そんな気道だからこそ損耗させるものには
・熱(炎症や慢性的な腫れ様症状)
・痰湿(痰の過剰な分泌)、
・咽頭神経の不調(スト玉や梅核気と呼ばれるのどの痞塞感)
・肺熱(気管支の潤い不足による乾燥や虚熱)
等、いろいろな要因が挙げられます。
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