疲れの裏に乱れあり。
京都市内の今朝は比較的に冷え込みました。
だたし、日中の日差しは衰えず・・・。
体調管理も一苦労ですね。
さて今回は、これまでの総括としまして
「スタミナと暑気」について、とりまとめていきたいと思います。
暑気に晒される、あるいはそういう状態が続いて疲れを感じる。
そういう時、からだの血に宿したスタミナは
発汗によって、じわじわと消耗していきます。
汗によって大きく失われていくのは、血液の潤い。
単なる潤い(水気)ではありません。血液の潤いです。
実際に舐めてみると、汗が単なる水気ではない事はすぐにわかると思います。
そこには塩気(ミネラル)が含まれており、
この水気とミネラルを効果的に補うために、経口補水液が注目されます。
ですが、ここで少し考えてみてください。
たしかに水気とミネラルによって、汗(で失ったスタミナ)は補われます。
けれどもこれによって
汗をかくというからだの働き(で失ったスタミナ)は補われるでしょうか?
「もの」と「ものを動かす働き」。
「もの」を補充するだけでは、「ものを動かす働き」は高まりません。
「汗」と「汗をかく」という働きの関係は、まさにそれです。
言い方をかえれば、汗をかくという働きによって失うのは、
汗だけではないという事。
からだの働きそのものも、消耗している。
働きに関与したスタミナを、損耗している。
私の意見ですが、からだの働きに関与したスタミナを損耗する、
そういうことを通じて、俗にいう疲れを感じるのだと思います。
そして、そういうからだの働きこそ、
血を巡らせる「スタミナ」によってもたらされるものです。
ただ、ご注意いただきたいのが、
暑気が盛んになるほど発汗が激しくとなるという点。
より大きな暑気に身を晒すほどに、からだは過熱を回避しようとして
汗をかく機能を高めていきます。
それは、暑気が解消されるまで衰えることはありません。
それまでスタミナが保てば良いのですが、
普通に考えれば、暑い時季の暑気には際限などありませんから、
真正面からぶつかり続けると、スタミナの方が確実に先に尽きます。
すると途端に汗をかけなくなり、過熱が一気に進んでしまいます。
そうならないために、「盛夏の日中外出は適度に控えましょう」
というのが奨励されるわけですね。(つづく)
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更新日: 2015/05/22 |