暑い時期には、いろいろな方法を用いて、
体の外側を冷ましてやるのが効果的ですが、
同様にして寒い時期には温めてやるのが効果的です。
ではどこを温めると良いでしょう?
暑い時期が体の外側であるならば、その逆に寒い時期は体の内側。
このような考え方、実に理にかなっていると思いませんか?
人のからだには、治癒力や抵抗力と同じようなニュアンスの
「温まる力」や「冷ます力」が備わっています。
そして不思議なことに、この二つは打ち消しあうことなく機能しています。
温まりやすくて、けれど暑さに強い。
冷めやすくて、けれど寒さに強い。
陰陽相容の妙とは、正しくこの事だと思います。
冷たいものを摂っても、からだの「冷ます力」は高まらないように、
からだの「温める力」を高める事と、
温かいものを口にする事は、本質的には異なります。
熱を外から取り入れるのではなくて、
からだの中で熱を自発する部分というか、
そういうものを活かしていくことが大切なわけです。
そして俗にいう「健康的」とは、このような「温まる力」や「冷ます力」など、
そもそもからだに備わった能力を増進していくことを指すのではないかと思います。
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更新日: 2015/09/09 |