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頭がボヤーッとする。頭の回転が鈍い。忘れやすくなる。

春眠、暁を覚えず。春の心地良さを詠んだ歌ですが、
睡眠と脳が深く関係するように、この時期の脳も暁を覚えず、活動が鈍くなりがちです。

冬の終わりから春先にかけて、脳を取り巻く状況は変化します。
寒さが抜けた血管は緩んで、血圧は下がり、
脳の活動に影響を与える自律神経も乱れやすくなります。
同時に、脳貧血や低血圧症状も起こりやすくなる時期です。

日常生活の中でいろいろなことに注意を払い、
適切に判断して、必要な事を記憶する。
生活の上で、そうした事が当たり前に行えるのは、
脳の基本的な働きに依存しています。

脳の働きは、頭部の損傷が原因で障害を招く場合があります。
けれど一方で、神経細胞や伝達物質(アセチルコリン)など、
脳に不可欠なパーツが不足しても、失調する場合があります。

そうした脳機能の衰えは脳の老化(脳の老廃物蓄積)」と認識されますが、
脳の働きは年齢的要素だけでなく、生活環境や生活習慣、
あるいは職業の種類、刺激やストレスの有無、毎日の体調によっても影響されます。
人の体調が一年365日で変化するように、
頭脳のパフォーマンスも毎日同じという訳ではありません。
akubi_man

漢方では、脳の健全な働きは、肝・肺が発揮すると考えます。
「広い視野を養う」や「見聞を深める」など、脳を養うことは
しばしば眼を養うことに例えられ、肝と脳の深い結びつきを暗示しています。
現代医学の分野でも、コルチゾールに代表されるストレス性物質が
脳に及ぼす影響について研究・解明が進んでいます。

一方で、宣発の役割を持つ肺は、上半身や頭部など上方の働きにも寄与しており、
肺を動かすことは、脳の円滑な活動を促します。
デスクの上で熟考するよりも、体を動かす方が、しばしば考えがクリアになり、
インスピレーションが生まれやすいのも、このことを反映しています。
また最近の研究では、脳の機能維持に役立つとして
肺の帰経を持つ黄耆、遠志の活性成分が注目されています。

「春眠、暁を覚えず」に服んでおきたい漢方薬とは即ち
肝・肺の気の巡りを整えて、脳の円滑な活動を促す漢方薬を意味します。
それには例えば、帰脾湯や帰耆建中湯、
あるいは葛根湯や逍遥散に一服の価値があります。


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