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西洋医学的な解釈だと、かぜは
感冒(流行性感冒)や感染症に相当する病状ですが
東洋医学的な解釈では、
かぜは「病邪(≒邪気)に傷つく病状」と解釈されます。
かぜを招く邪気は、寒い乾燥した冬では「寒邪」や「燥邪」、
蒸し暑い夏では、「熱邪」や「湿邪」が主とされます。

邪気には自然界の季節ごとに、当たり前に存在するものもあれば
人為的な環境や特定の地域、条件の元で盛んになる場合もあります。
ただし一方で、かぜを漢字では「風邪」と書くように
かぜの初期には、風邪の存在が深く関わっています。

ただし、風邪と言いつつも
「強い風が吹く日は、さぞ風邪の勢いも盛んで、かぜを引きやすくなる」
という話ではありません。
風邪は、物事の変化・変調が悪い方向へ転じる様子を象徴しています。
即ち、風の邪ではなくて、風が邪に転んだ様を風邪と呼ぶ訳です。

かぜの場合で言えば、「風邪のせいでかぜを引く」というよりも、
「風邪の影響を受けやすくなることで、かぜっぽくなる」と解釈されます。
ただ同時に、風邪の影響を受けやすい(≒体調に変調をきたす)のは、
かぜっぽくなったことが原因とも言えます。
(卵が先か、鶏が先かといった話)
要するに、風が邪に転ぶことで、
風邪の影響を受けやすくなると共に、かぜっぽさに及んだという訳です。

梅雨の時期は、雨に伴う気温の低下や、
憂鬱な気分(≒気が晴れず億劫)が災いして、
風が邪に転び、風邪を招きやすくなる時期です。
一方で、梅雨の雨音には
感受性を高めたり、繊細さ増長する面がありますから、
そうした時期に風が邪に転ぶとは、
当人がとても繊細(≒気弱)なのか、逆に大変に鈍感か
ということが関係しているとも言えます。

梅雨のかぜに服んでおきたい漢方薬とは即ち、
気の巡りを促して繊細さを整えつつ、
風邪の影響(漢方的には中風と呼ばれる)を予防・回避する漢方薬を意味します。
それには例えば、桂枝湯や香蘇散、参蘇飲
あるいは藿香正気散や柴胡桂枝湯などに一服の価値があります。



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