55歳の男性会社員。
子供の時に喘息があり、中学時代には治っていたが、成人して会社員になり、
管理職になった30代半ばころから、春・秋に朝方の咳と呼吸困難に悩まされる
ようになった。
初めは、喘息の頓服薬で効いていたが、そのうちに効果がなくなってきた。
徐々に、薬の数が増えてきて、今では5種類を常時、服用・吸入するように
なった。ヨガも始めて、そこの教師に教えられ、らい局する。
現在の状態は、日中こそ咳・呼吸困難はないが、夜の8時過ぎ・朝方の3時ころ
にまず咳が出始め、次第に呼吸困難になり、特に朝方はひどく、1時間
ほど、布団に座り、吸入をして、しのいでいる状態。あまり薬が効いてはいない
ようだが止めるのが不安で、続けている状態とのこと。
舌は歯痕があり、血圧はやや高めだが降圧剤は飲んでいない。便通は3日に
1回食欲はあまりない。アレルギーの検査は高いが、他の血液検査に異常は
ない。
始めは簡単服用のエキス剤希望にて、小青竜湯合麻杏甘石湯を飲んでもらうが、
効果は少しましな程度になる。本人を説得して、煎じ薬にして、肺熱喘につかう
沙参麦門冬湯合五虎湯(しゃじんばくもんとうとうごうごことう)
に変えて調剤してみた。
すると、徐々に咳・発作ともに軽く・すくなくなり、半年後には、新薬は吸入
薬1種類のみになり、非常に喜んでもらっている。
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結構重症な喘息でも、身体に合えば非常に効果がでるものです。
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