
20歳のフリーター
小児時代から、アトピー様の皮疹が両肘や膝関節、首・顔面にでては
皮膚科にて治療をしてきた。
5年前から、脱ステロイドをうたう皮膚科に受診し
グリパス軟膏や、ポララミンの痒み止めで対処し、
その後にはモクタールの入った軟膏も使ってきたが、
本人が、漢方薬による体質改善を考えて来局する。

本人の皮膚状態は
耳朶、首、肩関節部、肘関節部、腹部、肩甲骨部、膝関節に
乾燥、落屑、紅班、亀裂、浸出液の混在した典型的なアトピー状態に
本人はまじめに、以下のことに注意するので、漢方薬を併用したい希望を訴える。
早寝・早起き。油もの・甘いものを止める。
綿素材の衣類。爪を短く、やすりをかける。
水(ドクダミ茶)を飲む。痒みを掻かないように我慢する。
これに、消風散合越婢加朮湯の煎薬にて、まず紅班、浸出液を抑え、
以後は六味地黄丸に梔子柏皮湯混合薬にして、
患部はタイツ軟膏を厚く塗り、ガーゼで包帯をした。
乾燥した部分には紫雲クリームを利用して、皮膚再生を心がけた。
2ヶ月で見違えるくらいに、きれいになって、定職に復帰して、喜んでいる。
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生活を自分でコントロールすることを、心がける人は治りが早いようです。
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