
82歳の女性。
長身・普通体型。5年前から、特に冬に暖房が入ると、身体特に背中が痒く、手や孫の手などで、掻いては傷になる。
皮膚科にいくも、痒み止めや、保湿のクリームをぬっていたが、めんどくさくなり、それも塗らなくなった。
見ると、背中には毛孔部に掻いた瘢痕が多数あるが、特に紅班もない。
老人性の皮膚乾燥型の掻痒症に使う、当帰飲子のエキス剤を飲んでもらう。まずは、1ヶ月として漢方薬を渡した。
しかし、効果がよくわからないとの、再らい局時の話から、一人暮らしなので、煎じ薬の当帰飲子を真空パックにして製剤化して、毎日朝・夕1パックあて、食前にのんでもらった。

すると、エキス剤では効果のなかった、痒みが徐々におさまり、2ヶ月ほどの服用で、なくなり、あれほどあった掻破痕もなくなっていた。
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煎じ薬、恐るべし・・・・
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