
42歳の公務員
幼児ころアトピー症状があったが、小学4年生ころには良くなってしまった。
学校をでて、社会人になってから、ストレスと生活時間の不規則から、徐々に悪化しはじめた。特にここ5年前からひどくなった。
皮膚科をてんてんと変えては、治療をしてきたが、一時よくなるものの、すぐ再発しては別の皮膚科に受診するようになった。
症状・状態は、長い間の皮膚炎を掻いては、痂皮ができて、また掻くを繰り返した。
その結果、ほとんどの上半身が、腕も含めて表皮が厚くなる苔癬化状態になり、表皮に弾力性がなくなったためか、皮膚に亀裂ができて裂けて、浸出液がでている場所もある。
一時、皮膚科でステロイドの内服薬をだされて、その副作用が心配になり、以後ここ3ヶ月は治療をしていない。

らい局時に、かなりの長期の服用が必要なことを説明して、漢方薬をお出しした。
初めは冬だったので、皮膚の乾燥を目標に、温清飲(うんせいいん)の煎じ薬を、後に荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)春先まで、飲んだ結果、表皮の硬い苔癬化はかなり軽減したが、春になり、気候が暖かくなると、自分の汗で、悪化しだしたので、皮膚面の浸出液がでている時に使う消風散(しょうふうさん)に皮膚熱をとるため、黄連解毒湯(おうれんげどくとう)を兼用して、治療を始めた。
梅雨時分はまだ、良くなかったが、夏休みの終わる8月下旬には、正常な皮膚面が見えだしてきて、治る思いを新たにした。
また、乾燥してきた10月には温清飲にもどして服用を続けた。
12月現在、皮疹の瘢痕が目立つ程度で、ほぼ皮膚は正常に復した。

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根気よく、頑張って服用していただいて、良い結果が出ました
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