
去年春に、疲労感から検査をうけたところ、リュウマチの診断をうけた。その時点では
特別疲労感だけで、痛み・腫れなどは全くなかった。しかし、薬は飲み薬のステロイド
や抗リュマウマチ薬2種などがでていた。これを続けること8ヶ月経ったところで、下肢
の毛孔に小さい発疹がでてきた。すぐに背中腕にも出てきて、皮膚科に行くと、蕁麻疹
の一種の痒疹(ようしん)がといわれ、ステロイドの軟膏と抗ヒスタミン薬を出してくれた。
しかし、薬疹の可能性があるとも指摘をうけて、リュウマチ科の薬はステロイドのみに
なった。それでも、皮疹は引かず、広がる傾向なので、漢方薬での治療を希望されて
来局される。

痒疹であれ、薬疹であれ、両腕・お腹・背中に、毛孔部の浮腫性湿疹が多数あり、遠く
から見ると全体がはっきり浮腫んでいる。痒みもつよく、屋内では痒く、外の冷たい空
気に触れると、痒みは楽になる。そこで、温熱性蕁麻疹状態に使われる消風散(しょう
ふうさん)と越婢加朮湯(えっぴかじゅつとう)をエキス剤にて服用し、患部には特殊な
スプレー(塩化マグネシウム)を作り、痒いところへ吹きかけるようにした。
2週間の服用で、少し紅班と浮腫が楽になり、さらに2週間で、ほぼ半減してきた。さら
に使い続けること1ヶ月で、瘢痕を残すのみになるが、リュウマチ科のステ剤を、なくす
ようにお願いしている。
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