
数年来、当薬局で、健康維持のため、漢方薬を服用してきた女性。

1ヶ月前の健康診断で、高血圧がわかり、降圧剤を出されて飲み始めた。2週間の服用で、効果がなく他の降圧剤(カルシウク拮抗剤)へ変更したところ、その晩から、全身が痒くなってきた。夜痒みのため眠れなかった。翌朝、全身に浮腫状の大型の蕁麻疹がでていて、すぐ朝皮膚科に受診をしたところ、薬疹といわれ、ステロイドの軟膏と、抗ヒスタミン薬をもらって飲みだした。その時点で、本人から、相談の電話をもらうが、皮膚科の薬がでているので、まずはそれを服用するようにアドバイスをしていた。
1週間ほどして、朝に来局する、効果がないので、漢方薬を服用したい希望があった。
熱・悪寒はなく、舌はわずかに黄色く(熱証)、患部は腕・腹部を中心に、顔以外は、大きな浮腫性の皮疹が崩れて、網目状になった皮疹は一面にある。痒みは初めほどではないが・・触るとわずかに熱がある。また、室温の高い部屋にいると痒みがひどくなる。
きっかけは、降圧剤によるのものだが、現象は、毛孔部が関係するコリン性蕁麻疹によくにているので、桂麻各半湯(けいまかくはんとう)を煎じ薬で、1週間のんでいただく、
1週間で、ほぼ皮疹は治まったが、痒みに対する不安があり、本人が続服を希望されて、さらに1週間飲んで全く治まった。
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いつも書いていること事ですが、漢方薬も早めに飲むと、効きも早いのです。
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