中年の女性で、倦怠感がある場合は甲状腺機能異常を疑うと、多く発見します。
56歳の女性。
3年前に倦怠感から、婦人科に受診し、橋本病の疑いでチラージンSを処方されて飲んだが、めまい・ふらつき・頭痛が起きて、のめなくなった。しばらく、薬も飲まずに我慢していたが、食欲はあるのに、痩せていくのがわかり、漢方薬を紹介されてきた。

長身・やせ型
寒証型の於血(おけつ)体質改善に対する漢方薬を使って,自己免疫の体質改善をはかることにした。エキス剤では、効果が期待できないので、煎じ薬の弓帰調血飲第一加減を、煎じ薬にして服用してもらった。
すると、初めTSH(甲状腺刺激ホルモン)が16.3あったが
服用、2ヶ月後の検査では、0.536まで、下がった。
もちろん、倦怠感もじょじょになくなり、体重も3kg増えてきつつある。
ホルモン剤のチラージンが使えない、あるいはその効果が出ない時には、漢方薬も治療薬の選択として考えるほど効果があります。
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