プラーク
歯の表面や、歯と歯茎の隙間に住みついた細菌と細菌の出す多糖体の塊は「プラーク(歯垢)」とよばれ、1mg中に100億個の菌が生息しています。虫歯や歯周菌の原因になります。高年齢になると歯茎が退縮するので、歯と歯茎の隙間(ポケット)ができやすくなり、プラークが溜まりやすくなります。

プラークは自己管理ができません。歯科で除去してもらわなくてはなりません。虫歯の治療で、白い歯を入れるばかりでなく、一ヵ月に一度の歯科での定期点検とメンテナンスをしていただく必要があります。プラークコントロールを治療のメインにしておられる歯科に行くべきです。
プラークは、歯槽膿漏ばかりでなく、全身病を誘発させますので、毎日の丁寧なハミガキが大切ですが、ハミガキだけで口腔管理ができれば、誰も歯を失うことはないはずです。ところが、老化や免疫系の低下によって口腔内のおびただしい細菌との共存生活のコントロールが効かなくなると、虫歯や歯周病が発生するのです。
歯周病には、30歳以上の人の70%、35歳から45歳の人の82%が罹患され、それ以上は歯がぬけ落ちるという人が多くなります。30歳後半になると、必ずプラークコントロールをしてくださる歯科に通院してください。