
深海に生息している鮫の肝油に多量に含まれる化合物のスクワレン。スクワレンという名前も深海鮫のツノザメ科の学名に由来します。このスクワレンを化学的に安定な構造にしたものがスクワランですが、この成分は人の皮脂にも約5%ほど含まれていることが知られています。
スクワランは皮脂に含まれ水分とともに皮脂膜を作り皮膚を乾燥や菌から保護します。また皮膚の表面を柔軟にして細胞に酸素を供給しやすくする、新陳代謝を活性化するなどの働きもあります。スクワランはコラーゲンやヒアルロン酸と同じく生体成分で、年齢とともに皮脂の分泌が減るように、スクワランの分泌量も減っていきます。
スクワレンは皮脂膜の成分としてクリームなどに配合されることがもっとも多いです。また一部ではその性質(他の成分の浸透を助ける効果もあります)を利用して保湿化粧水の原料としても配合されています。