
台風が過ぎ去り、少し涼しいですね。この時期、意外と風邪をひいていらっしゃる方が多いです。夏場の習慣がまだ抜けきれていなくて、油断して冷えたんでしょうね…。秋の身体の冷えは、冬の冷えとは少しタイプが違います。極寒の冬の冷えは、身体の芯から冷えていることが多いですが、秋の冷えは、体表が冷えていることが多いんです。
この時期、皮膚がカサカサしはじめた、鼻の粘膜が乾燥しているといった症状は体表、つまり身体の表面からくるものですよね。でしたら、身体の芯から温めなくても、体表を温めて、邪気を外に出してしまうのが一番です。これは、中医学でいうところの辛温解表と言い、表面を温めて邪気を発散させることで、不調を治してゆきます。
辛温解表薬を使うときのポイントは、寒気がするかどうかです。ゾクゾク寒気がするかどうかで、使い方が変わってくるので、お気をつけ下さい。
辛温解表の食べ物としては、生姜、葱、紫蘇の3つが代表的です。ゾクっとしたら、是非この3つを食べるようにしてみてください。秋の冷えを予防するためにもうまく普段の食生活に取り入れて下さいね。