
五臓と六腑は表と裏の関係にあり、お互いに相互作用を及ぼしています。
(肝は胆と、心は小腸と、脾は胃と、肺は大腸と、腎は膀胱と)
ちなみに『表と裏』という考え方は
身体を流れる経絡を介して臓と腑が影響し合う関係を指しています。
ちなみに漢方の陰陽では陰は裏を、陽は表を司ります。
ですから臓は陰であり、腑は陽に属すると解釈されますね。
例えば、胃と脾の関係を見ていきましょう。
胃は受納、脾は運化を司るとされています。
(イメージとしては口から取り込んだものは
胃で受納されて消化され碑に運ばれ
そこで吸収された栄養素が全身へ運ばれる
といったところでしょうか・・・)
脾はその性格上、湿による影響を受けやすく
それによって運化の不調を引き起こします。
運化の不調は消化吸収における『出口の痞え』ですから
口から取り込んだものを受納する入り口
としての胃には負荷がかかってきます。
ちなみに脾は口に開窮するといいます。
胃と脾による消化機能が失調すると口に症状が出たりします。
具体的には口内炎や口臭など。
また、湿に因る影響をうけ風邪で咳が出ると
ゴホゴホした咳が出ることがあります。
こういった時には、二陳湯というお薬をベースにした
温胆湯類が有効であったりします。
咳と言っても様々な種類があります。お困りの時にはぜひご相談下さい。