
花粉症について その2
西洋医学で考える免疫力は
つきつめると免疫細胞にいきつきます。
つまりは白血球。リンパ球(NK細胞やT細胞、B細胞)や
顆粒球、マクロファージがこれに当たります。
免疫力の発揮は免疫細胞の活性に左右されるわけです。
ですからある個人の免疫力を議論する場合は
『この免疫細胞の活性を上げる(整える)にはどうすれば良いか』
という点に注目します。
東洋医学で考える免疫力は
つきつめると五臓と気血水にいきつきます。
からだが持つさまざまな機能を司るのは
主として気血水の適切な循環によるものです。
そして、それは五臓六腑に因るところが大きい。
ですから免疫力を議論する場合には
『気血水の巡りを上げる(整える)にはどうすれば良いか』
という点に着目します。
そしてこの気血水の巡りを妨げる原因は人ぞれぞれで大きく異なります。
簡単になりますが
気のトラブルであれば、肝脾肺に、
血のトラブルであれば、肝心肺に
水のトラブルであれば、脾肺腎に
何らかの問題を抱える場合が多いです。
例えば身体を外的ストレスから衛る気、つまり衛気やそれを支える物質としての血は
花粉や寒冷などの外部刺激に対する抵抗力の源です。
一方で血の巡りは身体に入り込んだ刺激、その原因となる物質を運搬し、
最終的には体外へ排出する役割(いわゆる解毒作用)を担っています。
また水は血と共に全身を巡り、体内の免疫力を司るものと考えられています。
そして花粉症の増悪には、このいずれかが、場合によっては複合的に関わっているわけです。