
きのうの続きになりますが、
花粉に過敏になる花粉症は、
現代医学ではひとつの免疫代謝異常と捉えています。
簡単に言えば、免疫を司る白血球が
外から侵入する花粉という刺激に対し過敏に反応する状態。
一方で漢方においては
花粉症の一連の不快な症状には
気血水の巡りを妨げる要因が見え隠れしています。
例えば、鼻水やなみだ目のような症状。
気血水の中でも、特に水の巡りが滞ることによっておきる症状です。
体内の冷えが原因で、水が鼻や目の周辺で貯留する(いわゆる水毒)。
冷えによって水の巡りが滞るわけです。
するとそこで溢れ出た水が体外へ出やすくなる。だから鼻水やなみだ目がでやすくなる。
逆に鼻炎や目の充血のような症状。
これも同じく、水の巡りが滞ることによっておきる症状です。
体内の熱が原因で、水が鼻や目の周辺で不足する。
熱によって局部の水の巡りが不足するわけです。
すると、潤し冷やす水が不足する。だから熱を帯びて熱証をおこす。
というようになります。