薬草には、辛、酸、甘、苦、鹹(塩からい)の五味と
淡という味のしないものがあります。
淡は適合する効能がないのでここでは、五味について取り上げてみます。
辛は、香辛料の辛で「辛い」という意味があります。
漢方的には、気を発散する・気を巡らす作用があります。
つまり、精神的な気の鬱滞、すなわち躁鬱状態に効き目があるとされています。
そして、気を動かすということは、血や水は気のコントロール下で動くので、
血や水の流れも良くなるということになります。
また、かぜなどの時、外気の寒邪が体表面を冒したため発症すると考えていますが、
体表面に存在する寒の邪気を追い払う効果もあります。
辛に属する生薬は、「桂皮」、「生姜」、「紫蘇」、「薄荷」、「丁子」、「鬱金」などがあり
いずれも食生活で身近な食材が多いのが特徴です。
五行論では、「辛」は肺と親和性があり、肺の病的状態を改善するとされています。
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更新日: 2014/02/21 |