俳句に季語があるように、漢方も四季の移りを大切にする医学といえます。
春は東方、肝の旺する季節であり、生物が芽生えを迎える青の季節です。
また食事においても、薬味においても春は酸味が応じる季節。
冬は塩味のきいた油っぽい食事をしていたのが、春を迎えると
酢をきかしたものをとるのが良いと言われています。
特に新しく成長してきた季節の青物を酢で調理して食すのは理にかなっています。
たけのこ、うど、わらび、ぜんまいなど成長の早いものは
特有の苦味を伴う場合もあり、、この苦味には毒出し、解毒の作用があります。
ですから寒い冬の間に、体内溜まった老廃物を体外へ出すという面からも、
この苦味は効果のあるものです。
また春は酸味以上に、甘味の摂取が良いされています。
甘味はストレスの多い人が好み、緊張緩和、疲労回復に役立ちます。
また季節の変わり目という時期で、自律神経(五臓の肝)が過敏になり、
アレルギー性鼻炎や喘息などが起こりやすい季節でもあります。
また湿気もじょじょに多くなってくるときですから、
水毒を溜め込まないように注意する必要もあります。
水分をとりすぎると、『春眠暁を覚えず』に例えられるように
いつまでもシャキっとした感じがせず、
顔や手がむこんだり、脚が重だるくなりがちです。
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更新日: 2014/02/26 |