春眠暁を覚えずと言いますが、
早寝に努めましょうというのが、古典の春の養生訓とされています。
春は五臓の肝の養生に努めよ。
養生というのは、単に負担をかけないとか休ませるとか、
そういうリスク軽減のみを目的としたものではありません。
働くべき時にしっかり働く状態にもっていく、
そのために活動の緩急、ONとOFFをうまく切り替えていく、
適度なストレスをかけるのが本当の意味での養生だと考えます。
たしかにストレスは健康に影響を与えます。
けれどそれにも良い影響と悪い影響がある。
悪い側面だけで話を進めてはいけません。
物事には常に表と裏、陰と陽があるのですから。
春に陽気を体内に取り込む、そのために積極的に外に出る。
あるいは酸味を適度に取る。
これは自分の中にあるスイッチをONにするようなものです。
一方で、夜は早めに床につく。そして陰を養う。
(ここでの陰は血のことです。漢方は肝は血を養うといいますから。)
あるいは甘味を適度に取る。
これは自分の中にあるスイッチをOFFにするようなものですね。
けれども効果的に、あるいは上手にONにするには、
前段階としてOFFになっていなくてはいけない。
仕事をする上でもいいますよね、休むのも仕事って。
ONとOFFをうまく使い分けていくことで、
自分のポテンシャルが引き上げられていきます。
健康も同様ですよ。
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更新日: 2014/03/10 |