漢方では春は肝(かん)の季節、夏は心(しん)の季節といわれます。肝が神経の緊張やリラックス、躁鬱など自律神経の働きと関係深いのに対して、心は文字通り心臓の働きを指します。つまりは血液を全身に循環させること。また「汗は心の液」とも称されますから、汗をかきやすい夏は、心臓にそれなりの負担を強いる季節ともいえます。
そして、夏バテは血にくる。
ここでいう血とは、例えばそれに蓄えられるスタミナを、心臓による血の循環そのものを指します。つまりは、夏の暑さでカラダが弱ってくると、血のトラブルが生じやすくなる。血が衰えてくる。血の巡りが悪くなってくる。発汗による体温調節がうまくいかないことも、漢方では血のトラブルと考えられます。
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更新日: 2014/05/26 |