冬の備えは秋にこそ。
自然界の動物は冬の寒さや冬眠、食糧難に備えて
秋に食料を備蓄したり、食べ蓄えたりするものです。
人間も等しく、秋は冬に備えて準備に入る季節。
人間の体はそれを知ってか、食欲は増進する傾向にあるわけで、
食欲の秋というのもその辺りが縁深くあります。
ただし、現代の人間は冬に食物が少なくなることもなく、まして冬眠することもない為、
ほどほどに旬のものを楽しむくらいにしておかないと、
収めすぎて肥満の心配をしなければならなくなります。
漢方では、夏は体内の毒素や老廃物や病床を取り除く、
発散の季節として考えられています。
汗をかく機会が増えることや、尿量が増えることは、発散しやすくなっている証拠です。
ただし、汗をかきすぎると疲労感を伴うように、
発散は気力や体力=気血を消耗する行いでもあるわけです。
ですからキレイになった体内へ改めて、健康エネルギーを取り入れる必要があります。
夏の発散で消耗したからだに、秋の収穫で新鮮な気血を補う。
その一番大切な目的は、冬への備えというわけです。
やはり何事も、備えあれば憂いなしということで。
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更新日: 2014/08/29 |