今回は「血圧」
低血圧、高血圧と呼ばれるものの背後には、やはり消耗が見え隠れ。
健康診断などでしばしば計測されるように、
西洋医学では血圧を「健康のものさし」として扱います。
東洋医学でも同様に、
こちらでは脈を診断して、心身の健康状態を判断する。
いずれの場合においても、血圧(脈)と健康状態には深い関わりがあり、
健康上の様々な問題や不摂生が血流に影響を与え、
血圧に反映されるという関係にあります。
見方を変えると「血圧に現れる」というのは、一つの結果でしかありません。
降圧剤を用いてこの血圧のトラブル、高血圧を回避するというのは
当面の治療にはなりますが、根本的な解決にはなりません。
血流は相変わらず、血圧を高くする方向に働きますから。
そういう力を受けて血圧は高くなる。
そうすることでしか釣り合いが取れない状況に陥っているわけです。
血圧のトラブルには、この「血流と血圧の釣り合いの消耗」が大きく関与しています。
ですから根治には、血流のケアが必要となるわけです。
また一方で、血圧は一定なものではなく、常に挙動があります。
精神面に影響される瞬間的な挙動、温寒による季節的な挙動、
年齢に左右される長期的な挙動などなど。
やはり、イライラしたり緊張すると、また寒さにからだをさらすと、そして高齢になると
血圧は上がる傾向にあります。これは必ずしも病的なものとは限りません。
けれども、それが他の方よりも急激にもたらされるものだと、
やはり病的とも診断されたりします。
つまりは血流の感受性:血流への刺激の伝わりやすさ。
こういう側面では血流を支えるからだの機能
(臓器や自律神経系の働き、ホルモンの分泌など)の消耗が深く関与しています。
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