◎以前はこの薬で落ち着いていたのに、最近どうもうまいかない
そのような漠然とした訴えの裏にも消耗があります。
お薬の効きが悪い(効きにくい)というのは、果たしてお薬だけの所為でしょうか。
たしかに「服用している薬が症状に合っているか」
ということも十分に考慮されなければならない。
その多くが単一成分からなる西洋薬は、効能がピンポイントですから。
けれどもその効きを、薬のみに求めても良いものでしょうか。
同じ薬を100人が服用すれば、同じように効くのが理想でしょうが、
現実はそうはならず、効かない方が少なからずいる。
また同時に、治りの早い遅いといった個人差もある。
そういうときに、別の薬を用意できれば良いでしょう。
またそれがうまく効いてくれれば良いでしょう。
けれどもそのような形で万人の疾患や症状が万事うまく運ぶでしょうか。
まして治りを早くする薬というのは、そもそもあるはずもない。
西洋薬は症状やそれに通ずるからだの作用に合わせて処方されるものですが、
服用した薬が効くのは服用する方の元気、自然治癒力があってのことです。
つまり、お薬が効くからだ。
薬の効きが悪い、或いは芳しくない方は、この部分が消耗している。
西洋薬が効くからだの為の西洋薬…、そんなものがあるはずもありません。
有事に薬を求めるのは決して悪いことではありません。
健康上、困った事態になったときに頼るもの、その頂きに薬があるはずです。
けれども、薬に頼る、薬に依存するというのは本来の姿ではありません。
薬に健康を求めても、なかなか応じてくれません。
求められているのはあくまで症状を小さくすることのはずです。
服用によって健康を損なうことだって時にはあります。
薬を処方する側だけでなく、実際に服用される方お一人お一人が
薬との付き合い方をよくよく考える必要があるのではないでしょうか。
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