前回に引き続き、鬱症について。
漠然とした不安感やうつうつ感などとともに、
不自然な形で様々な症状が起こる。
そういうとき、貴方の心と体はその結びつきが弱くなっているかもしれません。
というところまでお話したと思います。
話が少し逸れますが、
赤ちゃんは心と体がともに未熟な状態で生まれてきます。
子どもは日常の中でそれらを成長させていくわけですが、
果たしてその成長具合は、
二人三脚のように同じペースで進んでいけるでしょうか?
…現実はなかなかその通りにならないと思います。
それには過食や偏食、運動不足、夜型の生活、デジタル依存など
現代型の生活習慣・生活環境が大きく影響しているのではないでしょうか。
そうした中で子どもらしくない生活をおくる子どもが出てくる。
そうして終いには、子どもらしさの不足した子どもができ上がる。
最近増えている「仕事と学業を両立する子供」を否定しているわけではありません。
けれども大人の顔色をうかがう子どもは、果たして子どもらしいでしょうか・・・?
漢方の世界でも心と体は結びつくという考え方は普遍です。
それは言を返せば、
心を育み、滋養するものと、体を育み、滋養するものは本来同じということ。
からだを巡る気血は体だけでなく、
心の養生にも欠かす事はできないマテリアルなのです。
然るに気血の不順や不足は、
ときとして心と体の成長に偏りを生み、
ときとして体を病み、またときとして心を病んでしまいます。(つづく)
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