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症状の裏に消耗あり。

前回で「心(こころ)は一種の器のようなもの」と話しました。
その器は、古いものや害をなすもの:「邪気」が停滞することなく、
新鮮なもの:「正気」で満たされているのが理想です。
邪気を追い出すのにも正気が不可欠となりますからね。

また一方、「器」ですから当然、そこには大きさ(器量)がありますが、
この心の大きさも正気や邪気の影響を受ける傾向があります。
稚拙な言い方かもしれませんが、
正気によって「心が育む」、邪気によって「心が荒む」ということです。

やさしさに触れて育つと、やさしい人間に育つ。
逆に、怒られて育つと、怒りやすい人間が育つ。
開放的な環境に身を委ねると、実際にも大らかな、開放的な気持ちになる。
逆に、狭苦しい環境に身を置くと、了見が狭いような気持ちになる。

すなわち新鮮なもの:「正気」は心を大きくしますが
古いものや害をなすもの:「邪気」は心を小さくしてしまいます。
そして邪気が盛んになる背景には、それを追い出す正気の欠乏が関与しています。

風船をイメージするとわかりやすいかもしれませんね。
新鮮なもの:「正気」によって風船が膨む一方で、
正気が送られず、古いものや害をなずもの:「邪気」が
盛んになることで風船は萎(しぼ)む。

そして萎んでしまう直接の原因は「気が抜ける」からですが、それには
①新鮮なエアーが風船に注がれない(風船を膨らませる力が弱まっている)
②風船から気が抜けやすい(風船が萎む力が強まっている)
の二つが考えられます。

前者は緩やかな動きですが、後者は急激な場合もあれば緩やかな場合もあります。
実際にも風船は放置しておくと、エアーが抜けますでしょ。
また手などで外から押してやると、エアーはさらに抜けやすくなります。

心に戻して話を続けますと、
①心に正気が注がれない:②心から正気が抜けやすい
の二つの経緯によって心は萎みやすくなります

心に正気が注がれにくい、あるいは心から正気が抜けやすいことには
正気の補充に通ずる
生活の上での新鮮味や充実感、季節の変化を楽しむゆとり
のような開放的ともいえる、プラスの要因が乏しく、
その一方で正気の損耗に繋がる
気分転換がうまくできない、休みでも部屋に閉じこもる生活をしている、
長期に渡りストレス(圧力)がかかかる

のような閉鎖的ともいえる、マイナス要因が盛んになるという、
日々の過ごし方がやはり影響していると思うのです。(つづく)

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