疲れの裏に乱れあり。
引き続き、若さについて。
元気、精気に始まり、食欲や性欲から、健脚、内臓の働きなど、
年齢と共に衰えやすくなるものは、実にさまざまあります。
ですがそれら全てが老いによるものかといえば、決してそうではありません。
年をとる事と、老いる事には、たしかに重なる部分があります。
ですが同時にそうでない部分もあるわけです。
それは現代の多様化した人生が証明していることでしょう。
「アリとキリギリス」の話ではありませんが、
将来の老いに向けて、今の元気や若さをどういう形で活かしていくか。
つまりは、どういう年の取り方をするかで、
その後の老いが決まってくるということです。
そしてどういう年の取り方をしているかという点は、
皆さんの口以上に、皆さんの血液や血流が鮮明に語ってくれます。
実際にも、漢方を用いたアンチエイジング:老いの対処では
養血、活血など血に作用する処方がよく用いられます。
ちなみに、人間の一生を一日に置き換えるならば、
若い自分は日中:陽に当たり、晩年は夜:陰に当たります。
陽はからだを巡る気と関わりが深く、同様にして陰は血と関わりが深い。
ですから歳とともに私たちの健康は陽から陰へと、
健康のウエイトは気から血へと移り変わっていくわけです。
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更新日: 2015/06/10 |