疲れの裏に乱れあり。
引き続き、若さについて。
先に述べましたように『年を重ねること』と『老いること』は、別物です。
たしかに、年齢と共に老いやすくなるのは自然界の常。
この事実はどうしようもない。
上手く付き合っていくしかないと思います。
アンチエイジングの「エイジング」も年齢的に老いやすくなる事を指すのでしょうから。
「・・・イング」ですから、そもそもは現在進行形でしょ。
ですが、老いやすいのと、実際の老い(老いた状態)では、全く意味が違います。
老いやすいのは、一つの「可能性」。
その対処はリスク・マネージメントとしての様相を呈します。
それに対して、老いは一つの「問題(を抱えた状態)」ですから、
その対処はトラブル・マネジメントとしての様相となります。
ある問題が起こる可能性を小さくすれば、その問題はおこりにくくなります。
ですが問題をどれだけ小さくしても、それがおこる可能性は変わりません。
これと同様のことが、元気や健康と若さの間にも当てはまります。
「若いから、健康を損なわない」のではなくて、「健康だから、若さが長続きする」。
話が少し逸れますが、若さにはある種の勢い・衝動のような部分があります。
若い時分には、良くも悪くも無理がきくというというのも、
この勢いにまかせたものだと私などは考えています。
そして時として、その勢いが健康を傷つけ、損なう。
良くも悪くも勢いがあるので、
それが暴走しないよう、コントロールすることが大切になってくる。
若さはたしかに良いものですが、
若さに任せるとは、ときとして健康を傷つける、そのようなリスクも含んでいます。
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更新日: 2015/06/12 |