疲れの裏に乱れあり。
多くの方が「齢を取ったなぁ・・・」と感じる状態の一つに
「からだがついていかない」という訴えがあると思います。
俗にいう、やる気とか気概に、からだがついていかない、この状態。
これが続くことで、中には気概を無くしたり、やる気を失うといった、
心そのものが小さくなるケースも少なくありません。
東洋医学の考えに、心身一如:心と体はつながっており、
良い影響も悪い影響も互いに反し合う、という考えがあります。
上記のような、からだにがついていかないというトラブルでは
からだの衰えに、しばしば心が引き込まれてしまう。
そうして、からだの不調が心の不調に伝わる。
また、からだが衰えずとも、定年退職でしばしば見られるように
積極的な生活から消極的な生活にシフトすることで、
意欲がすっかり衰えてしまうのも同じような話だと思います。
病は気からと言います。
多くの方はこの意味を、「気の乱れや衰退が病を起こすきっかけになる」
と一方通行に思いがちですが、果たして、逆の事も言えるのではないでしょうか。
すなわち、病を退けるには、気の充実が突破口になる。
西洋学的な治療でもその通りでしょう。
そしてそれは、老いに対しても同じ。
からだは齢を重なることで老いやすくなります。
ですが心は本来、老いとは無縁と私などは考えています。
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更新日: 2015/06/15 |