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秋に備えて服んでおきたい漢方薬。

結論を先に言うと、
それは「肺」の緊張感を高める漢方薬を意味します。
秋に備えるとは即ち、「肺」に緊張感を伴って秋を迎えるという事でしょうから。

緊張すること、緊張感を持つこと。
厳密に言うと、2つは異なる現象です。
緊張感を持つことは、研ぎ澄ます(≒澄んでいく行為)ことに対して、
緊張することは、そこから更に磨り減っていくことを現します。
ですから、人の能力を最大限に発揮するには、
緊張に及ばないように、緊張感を育んでいくことが大切になります。

夏を経た体は基本、汗をかいて血脈が緩んでいます。
その時点では、緊張感が失せた状態です。
そこから秋の深まりと共に、肌寒さや乾燥が盛んになり
それらが体に刺激を与え、適度な緊張感を養っていきます。
その時分には、乾布摩擦や適度な運動を通じて、自発的に緊張感を育んでいく事も大切です。

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秋が深まっても、「肺」に緊張感を持てない人は、
①夏の疲労が残っている、もしくは②夏・秋を通じて季節感がない、
いずれかの理由で、「肺」の緊張感が自然に高まらない人です。
それこそ、夏の暑い時期に涼しさばかりを追い求め、
汗をかかない生活を過ごしていると、
「秋の涼しさ程度」では、どうやっても緊張感が養われず、
緊張感のない状態がずるずると続いてしまいます。

それに対して、秋にアレルギーを訴える人は
①秋にもたらされた緊張感が、神経の緊張にまで及んでいる、
もしくは②「肺」の緊張感が急激に増長されて、余計な緊張に転んでいる、
いずれかの理由で、「肺」の緊張感が弊害を伴っている人です。
「肺」の緊張感は、熱を伴って「肝」の緊張にも及びやすい一面を持っていますから、
そういった場合には、「肝」の緊張を防ぐ配慮も必要になります。

なお、「肺」の緊張感が高まっていくことは、
裏を返せば、肺の働き(≒肺の気)が充実していくことに相当します。
そして肺の気が充実していく上では、
肺が嫌う乾燥・寒冷への備え(≒保湿・保温への備え)も重要な要素になります。

ちなみにそういった場合には、乾燥・寒冷から「肺」を守る補中益気湯や参蘇飲、生脈散加黄耆、麻黄附子細辛湯
または「肺」の気を整えて呼吸機能を滑らかにする
半夏厚朴湯や蘇子降気湯、麦門冬湯、味麦地黄丸、
あるいは、「肺」の気の適度な緊張感を育んでいく、
黄耆建中湯や桂枝加黄耆湯、苓桂朮甘湯などに一服の価値があります。



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