
最近、国民健康のスローガンの一つに「転倒防止」がいわれています。転倒して歩けなくなって寝たきりになることを予防すれば、高齢になっても介護を受けずに普通の生活ができるのです。
寝たきりの75%は転倒によるものです。居間での転倒が多く、転倒の70%を占めています。コードやじゅうたんの縁に足を引っ掛けたり、滑ったり、つまずいて転倒するのです。

外出時には、欧米の高齢者のように健康な足取りでも、杖をついて散歩するという配慮も必要です。階段、トイレ、浴室には手すりを付け、暗い廊下には足元に常夜灯をつけてください。高血圧や糖尿病のお薬や、睡眠薬でふらついて転倒することもありますので、ふらつきそうな時間帯は、散歩などを避けた方がよろしいです。
転倒に気をつけた散歩は、下肢の筋肉が強化され、膝もよく伸び、骨太にもなります。
年間7万人の人が腰骨の骨折で、寝たきりになるといわれています。そこで転倒しやすい人のために、最近は転倒しても腰骨を守るヒッププロテクターパンツが、介護用品店などで市販しています。