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スポーツの秋・食欲の秋・天高く馬肥ゆる秋、いずれも秋の健康状態をさしているようです。江戸時代の名医、貝原益軒の「養生訓」の知恵を参考に健康について考えて見ましょう。

心は平静にして、体は良く動かしましょう。(養生訓第一の14)
養生訓には、「心は身体の主人である。だから平静を保たなければならない」・・・。当たり前の話ですが、大切なことなのです。養生は心のあり方が問われます。怒らず、悲しまず、心の平静を保って、日々を有難く、喜んで、生活しましょう。次の言葉が続きます。

「身体は心の僕のようなものであるから、大いに労働させるべきである。心が平静であると、身体の主人である天君も豊かで、苦しみもなく楽しむ。身体を動かし働けば、飲食滞らず、気血の循環はよくなって病気は無縁の存在となる。」心を静かに保ち、体を動かすことが、健康へとつながってゆきます。

日本の長寿村を調べてみると、おじいちゃんやおばあちゃんはたいてい畑仕事をしています。高齢者みんなに畑仕事があればよいのですが、それは無理な話です。毎日玄関先にまで新聞を取りに行く、犬の散歩に行くなど、こまめに動くと良いでしょう。

最近では、食糧事情が良くなって、糖尿病の方が多くなっています。誰でも年をとると老化します。老化によって腎の働きも弱くなってきます。生活養生の仕方で、人様々ですが、老化を予防し、腎の働きを強化し、糖尿病を改善できる漢方療法と運動療法を紹介しましょう。

漢方療法では、六味地黄丸か八味地黄丸を用います。手足が冷え、夜間尿の回数の多い方は八味地黄丸を用います。

運動療法では、ガチガチになった股関節や膝関節を柔らかくするのが目的です。お相撲さんがやっている、膝割りや四股踏みは誰でもよく知っているでしょう。股関節を鍛え体のバランスを調えることが老化防止につながるのです。特に1日中椅子に座って仕事をしている方は、股関節が硬くなっています。浦田で開業しているしんクリニックの辛院長の報告では、股関節の筋肉を鍛える運動が健康回復に大きな効果を与えるようです。患者さんに実践してもらったところ、体が楽に動かせるようになったり、肥満が解消されたり、血糖値が下がったりと予想上の改善が見られるようです。

老いは股関節から始まると言われます。私たちは年をとると股関節や膝が硬くなります。股関節が硬くなると膝まで思うように動けなくなります。そうなると体のバランスが取れにくくなり転倒したり、骨折しやすくなります。そのまま寝たきりになったり、認知症につながって行ったり、高齢化社会の昨今では多く見られる現象だと思います。

高齢者の元気な人ほど、毎日よく歩いたり、軽い運動を行っています。人間の体は、東洋医学的には、五臓の中の腎が成長を促進し、生殖を司り、老化を防止すると考えられて、人間の一生に大きな影響を与えています。50歳・60歳を迎えると老化防止に、股関節を柔らかくするのも、元気に長生きするために大いに役立つことと思います。

膝割りのやり方は簡単です。まずは両足を広げて立ちます。上半身の力を抜いて、そのまま落とせるところまで腰を落とし、数秒間は我慢してその姿勢を維持します。このとき上半身はまっすぐで、前かがみにならないように注意しましょう。

しばらくすると太ももがブルブル震えて苦しくなってきますので、息を吐きながら元に戻します。これを毎日、数分間繰り返します。あなたも毎日、少しずつ確実に行ってみませんか。

なんとなく体が動きやすくなるのを感じるはずです。


解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

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