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五、甘いものの食べ方

 何しろ子供たちやご婦人にとっては甘いと言うことは、最大の魅力の一つでしょう。
甘いもの(糖分)はなんといってもカロリー源として必要なものです。体に入ってブドウ糖となって吸収され、これが燃焼して我々の体のエネルギーになるわけです。
だから、「疲れたら甘いものが欲しくなる」と言うわけです。
しからばなぜ、甘いものが悪いのでしょう。

 甘いものといえば、まず砂糖ですが、これをたくさん食べると急速に吸収されて、今度は分解が悪くなります。丁度ストーブに石炭をたくさん放り込んだのに似て、くすぶり、煙が出て、煙突はススで詰まってしまいます。ですから少量ずつ食べる必要があります。又、煙のあまり出ない、つまり自然の甘味、黒砂糖や蜂蜜などの甘味が一番良いのです。
 漢方でも麦や米より麦芽を加えて糖化させた飴、蜂蜜、ナツメ、甘草など甘い薬は強壮剤として良く用いられ、虚弱な体を丈夫にしたり、腹痛を止めるのに用いられています。

 胃腸はぜん動と言っていつも働いており、その働きで食べたものを混ぜ合わせ、腸に送っています。
ところが砂糖が入ると胃は働きを止めて休息状態に入ります。私達は甘いものを食べると胃のもたれを経験することがありますが、これが休息状態です。
 ですから、子供に食前にお菓子を与えると胃腸が働かなくなり、食事の時に食欲がなくなります。
そして口先に感じる美味しさだけで、甘い菓子を食べ、栄養として必要な食事を欠くようになります。
虚弱で神経質な子供によく見られます。

 反対に食事をすると、それを消化するために胃が働き始めますが、まだ腸へ行き吸収されていないので、体は血糖値が下がり空腹感を感じます。それで、ついついたくさん食べてしまいます。
ゆっくり食事をし、食後のデザートで甘いものを食べると、吸収の早い糖分が吸収されます。

一方胃のぜん動は休息状態になり、満腹感が得られるために、本当の満腹になる前に食事を止める
ことが出来ます(腹八分の食事が大切です)。

 フランス料理ではフルコースの最後に、甘いケーキが出て、コーヒーや紅茶が出ます。

 ケーキを楽しみながらゆっくり食べ、コーヒーなどを飲むのは、腹八分を守るのに良い方法となります。とにかく、食前の甘いものは禁物です。

解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

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