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「長生きすれば、楽しみが多くそれだけで益も多い。これはで知らなかったことを日々に知り、月々に今まで不可能だったことも可能になる。だから、学問知識の進歩は長生きしなければ得られない」(貝原益軒 養生訓 巻一の19)

高齢になっても元気で生きる秘訣は、まずは働いて、少しでも人のお役に立ち、いろんなことを経験することでしょう。そして、もう一つは、学ぶために費やす時間があること。「学ぶ」ことと、「長生き」することをセットで考えると楽しくなりますね。益軒先生は養生を単なる健康だけでなく、人の道の一つとして考えていたようです。


東洋医学的、冬の養生法

自然界の動植物は冬になると草木は葉を落とし、動物は動きか緩慢になり、冬眠さえする動物がいます。草木は栄養分を蓄え、動物はエネルギーの発散を抑えて体内に栄養物を蓄えようとしています。紀元前に書かれた医書の一つ「素問」に「冬の三ヶ月を閉蔵と言う。万物が静かに沈み消極的になる時である。すべてが収納され、貯蓄されていく時期で。決して発散してはいけない。運動などで発汗するなどはとんでもないことである」と書かれています。

長時間走ると、バッテリーに充電される仕組みのように、人体の体にもエネルギーを蓄える仕組みがあります。このエネルギーに相当するものを東洋医学では「精」と言います。精はいわゆるホルモンのような物質です。

東洋医学では、精は腎に蓄えられていると考えています。この「腎」は西洋医学で言う「腎臓」とは概念が異なり、あえて言えば副腎に相当するものと思われます。

東洋医学では、「腎は精を蔵す」と言いますが、車が走れば絶えず充電されるようには、腎は精を蓄えることは出来ません。腎が精を蓄えるのはいつでも良いというわけにはいかず、1日で言えば夜(夜中の11時から午前2時頃)、季節で言えば冬と言われています。その上、効果的な精の蓄えには、運動・歩行などで、足腰を鍛えておくことが必要です。

精は老化を防ぐ作用があります。現代人は夜遅くまで活動し、季節感をなくしていますので、平均寿命が今後縮まるのではないかと案じています。自然に順応して生活するのが長生きの秘訣と言われていますので、冬は早くから日が暮れ、夜明けが遅いのに合わせて、十分睡眠をとるよう心がけたいものです。

冬は気温が低くなりますが、人体は気温の変化にもかかわらず、生理的に一定の体温を保っています。皮膚が百度近い温熱に触れると火傷を起こし、零度以下の寒冷にさらされると凍傷を起こします。零度前後になるわが国の冬の寒さには、どうしても防寒設備が必要です。衣服を厚くして寒さを防ぎ、暖房で部屋を温めることは、夏の冷房以上に、ぜひ必要な設備といわなければなりません。しかし、その方法を誤ると健康を害します。

人間の体温は言うまでも無く、体内で発生して、体外に放散されるのが、人体における生理的な熱の伝わり方です。

日本では昔からコタツが普及して、現代も電気コタツ、電気アンカ、電気毛布などが良く用いられますが、これらは絶えず外部から体温以上の熱を人体に加えることになって、自然の状態に反して、熱の伝わり方が逆になります。その結果として、血液の循環が不整になり、心臓から送り出される血液は温熱の加わらない上半身、特に頭ばかりに送られて、足の血行が悪くなりがちです。その結果足は冷え、頭はのぼせて、顔はほてって、時には眼病になったり、ひどく健康を害します。

しかも電気製品は熱のほかに、磁力の刺激を体に与えます。その磁力が交流であれば、それに伴い、足に交流の電気が発生し、足に不必要な刺激が加わることになって、不眠症を引き起こす場合があります。脳でも心臓でも何万分の一ボルトという微量な電気によって働いていることは、現代生理学の常識になっています。電気製品に囲まれた生活をしている現代社会では少なからず影響を受けていると言えましょう。

磁力と不眠のことでは、睡眠の体位について述べますと、地球の磁力に合わせて頭足を南北にして寝た場合と、磁力の方向に反して東西に頭足を向けた場合では、南北に向けたほうがずっと安眠が出来ます。

大聖釈迦がお休みになるときは、頭北面西右脇臥であったと、いろいろの佛伝に記載してあります。頭を北にして、西を向いて右側を下にして、臥すことは頭足が地球の磁力の方向に一致して、心臓を圧迫しない姿勢ですから、最も生理的にかなった安眠の方法です。釈迦のように霊力の優れたお方は、こうしたことを経験的に感得されていたものと思われます。

解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

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