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 春になると万物は生き生きと芽を出し、それにつれて、人間の体も冬の寒さから開放されて新陳代謝が盛んになってきます。従って、ビタミン・ミネラル等の栄養素も多量に要求します。一方、自然の食べものは、前年の秋に実ったものが多いので、春を迎えると、発芽の準備状態になります。玉葱を割ってみると中に紫色の芽が出ているといった具合に、芽のほうに栄養素が向けられるので、同じ玉葱でも、すでにそのものの栄養素は貧弱になっています。

 つまり、人間の体は要求しているのに、食物のほうは栄養分が低下すると言う現象が起こります。
ここに春の倦怠感が生まれる一つの理由があります。春先に寒気が緩んで、ポカポカして「ひねもすのたりのたりかな」と眠気を催すようになりますが、これは気温が緩んで緊張が解ける以外に、人体の要求量と食物の栄養分のバランスの崩れも一つの原因を指しているものと思われます。
ですから昔の人はこれを補うために、春、野原に出た若草をいち早く摘んで食べることを生活習慣の中に取り入れました。

 春は緑のものを努めて食べるようにしましょう。野菜の中にはメチンという非必須アミノ酸が沢山含まれています。これは動物実験で、コレステロールを下げる効果のあることが分かっています。
キャベツに多く含まれ、現代人に多い動脈硬化の予防のためにも野菜は多く食べたいものです。


飲食の心得‐貝原益軒の養生訓から
バランスの取れた食べ方で健康増進

貝原益軒 江戸時代の本草学者
人生50年代に、83歳まで生きた


【「五味偏勝とは」同じものを食べ過ぎるを言う(略)
五味を備えているものを適当に食べれば病気にかからない。いろいろな肉でも野菜でも、同じものを続けて食べると、それが身体にとどこおって害になる(巻第三の9)】


 ちょっとずつ種類を沢山食べようと言うことです。五味偏勝とは「甘いもの」「塩辛いもの」「苦いもの」「酸っぱいもの」「辛いもの」のどれかを一つ食べ過ぎること。五味は漢方で、甘いは脾、塩辛いは腎、苦いは肺とそれぞれの臓の働きを良くする味です。
一つのものでお腹をいっぱいにすることは、偏りや滞りの原因となります。それよりも様々なものをバランスよく食べたほうがよい。「ちょっとずつ種類をたくさん」食べるのが良い食べ方です。一般に三十種類を食べましょうと言われています。自分が新幹線で出かけるときに「幕の内弁当」をよく食べます。種類が多く味も素敵です。東京駅の駅弁ランキングの一位が幕の内弁当だそうです。


「ついで歩き」が身を助ける


【さて養生の道の根本は、我慢をすることである。(略)
ほどよく運動をして気の転換を図ることである。
ことに食後は必ず数百歩の散歩が良い(巻第一の5)】


 食べてすぐ寝ると牛になる。子供の頃、良く親からいわれた言葉です。行儀作法のことと思っていたのですが、貝原益軒の養生訓に書いてある如く、食事のあとは数百歩歩くことを推奨しています。時間にして、数分の散歩ですから、実行してみましょう。

「飲食はほどほどにして過食せず、脾臓や胃を傷つけて病気を誘発するものを食べないこと。また、色欲を慎み、精力を蓄え、正しく睡眠をとり、長時間寝ることや座ることを避け、ほどよく運動をして気をめぐらせること。」

 これは「養生訓」に繰り返し登場する大事な話ですが、その中でも実行しやすいのが、「食後には、必ず数百歩、歩行すべし」です。

「食べてすぐに寝ると牛になる」と昔の人はよく言いましたが、こんな言葉も長い年月に培われた日本人の知恵でしょう。食後に歩くことは食べ物が消化していくのを自然に助けてくれる。益軒の言葉を頭にインプットすると、行動が変わりやすくなります。

 夜、食べたり飲みすぎたりしたときも歩いて腹ごなしをするのはお勧めです。体は「滞り」が起こると病が生じるので、常に循環させておくこと。食後は気をめぐらせるイメージで歩きましょう。


解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

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