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グルメの時代とも言われる今日、食欲の秋ともなれば、多くの人がグルメを楽しんでいます。
震災不景気ともいわれる昨今でも町のちょっと気のきいたレストランは、どこも人の行列が見られます。
飲食は人間の本能の一つですが、好みに任せて腹一杯食べてよいものでしょうか。

東洋医学では、『医食同源(いしょくどうげん)』といわれるように、健康維持に食事を特に大切に取り上げます。
秋の食養について述べてみましょう。

秋は夏の疲れがまだ残っているときでもありますので、今のうちに体調を整え、胃腸や呼吸器を丈夫にしておき、冬になっても風邪を引かない体作りをしておきましょう。

風邪を引きやすい人や過保護の傾向のある幼児は、初秋から冬に備えて薄着の習慣をつけ、乾布摩擦など始めるとよいでしょう。
こうしたことは、寒くなって風邪が流行しだしてからあわてても間に合いません。
積極的に体を動かすためのスポーツを始めるにも秋はふさわしい季節です。

また、読書の秋、文化の秋で展覧会や音楽会などの催しが盛んになります。
週休二日制で時間に余裕がある現代、何か打ち込めるもの、夢中になれそうな趣味を見つけて、取り掛かってみるにも良い季節です。
精神的に充実した生活を送ることが、心身ともに若く、健康でいられる秘訣です。

癌が死亡率のトップになって、癌の中でも肺癌がトップの位置を占めるようになってきました。
東洋医学では、「肺」は胃腸で吸収された栄養素と呼吸で取り入れられた酸素(東洋医学では清気と呼んでいる)から気(元気)を作り出す臓器と考えています。
健康維持に運動が必要というのも、運動することによって肺の呼吸活動が盛んになるからです。
また、健康な体つくりに必要な物として、調和の取れた栄養素が必要になりますので、食養生がいかに大切なことがお分かりいただけると思います。

そこで、秋の東洋医学的な食養生について述べて見ましょう。

秋の代表的な食物としては、まず果物でしょう。
秋になると柿が実ります。
柿といえば、酒を飲んだ後に柿を食べると良いと言われます。
お酒を分解するものが柿の中に含まれているとも言われますが、酒によって温まった体を柿が冷やすためだと思います。
そのため、冷え性の人、小便が近い人は柿を食べるとてきめんに悪化します。

柿ばかりではなく果物は一般的にビタミンCが多く、健康に良いと思われていますが、果物は「陰性」の食べ物で、体を冷やす代表的な食べ物です。
冷え性のご婦人やお年寄りの方や胃下垂気味の方は果物をごく少しだけにされたほうが賢明です。
一日にみかんを数個以上食べるというのは大変な誤りですので、ご注意ください。

秋の味覚の一つは松茸を代表とするキノコ類です。
香りも良く大変美味しいものですが、栄養学的にはあまり良いとはいえません。
大体、タケノコとかキノコとか、一日か二日でスッと伸びてしまうのは、陰性の食べ物といって体を冷やす傾向があります。

食欲の秋とはいいますが、全体食を心掛けてください。
美味しいところだけ食べるのではなく、大根などは根も葉も、少し小さい魚ならフライにして頭・尻尾・骨ごと、ご飯なら胚芽米をというように食べてください。
最近はコンビニがよく利用されていますが、コンビニの弁当などには国産の米は使っていないといわれていますし、食養生の基本の一つに、「身土不二(しんどふじ)」(日本人は国産の季節に採れる食品を食べること)があるように食べ物の産地と季節を意識することが健康増進に大変必要なことなのです。
そして腹八分目に食べることです。
「腹八分に医者いらず」というのは真理で、食べすぎは禁物です。
先日の新聞で読みましたが、長寿の秘訣は皆「腹八分目に」と「一口三十回噛む」だそうです。

解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

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