体がだるい・疲れやすい
夏は暑さゆえ、消費カロリーが増加し、疲れやすくなります。
東洋医学では疲労も一つの病気と考え、これを「疲労病」と呼んでいます。
なんだ疲れぐらいとバカにしないでください。
現代の心臓病、高血圧、喘息、腰痛、胃腸病など疲労が原因で起こる病気は多いのです。
暑くなると、誰でも欲しくなるものは、冷たいもの・清涼飲料水・ジュース・ビールなど口に美味しく、つい飲みすぎてしまいます。
しかいこれが健康のために非常に悪いものだと言えば、多くの方に冗談でしょうと言われてしまいます。
そのうえ、お医者さんでさえ信じてもらえません。
もちろん病気によっては水分を沢山与えなければなりませんが、通常は、胃腸の機能は過度な湿気によって減退します。
冷飲が過ぎると消化機能が衰え、栄養の供給が低下し、体内や消化器に非生理的な水が溜まるようになって、余計にだるさを感じるようになります。
この「非生理的な水」が原因になって起こる病気は非常によく見られるので、東洋医学ではこれを「水毒(すいどく)」と言って水の弊害を強調しています。
惠木 弘・著 『快適な夏の過ごし方 四季の養生法』より