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老化防止は冬のすごし方に重要なカギがある


東洋医学の本当の目的は、現在の健康状態から将来どのような健康状態になるかを推測して、病気にならない養生法を指導することです。
これが東洋医学の真髄で、「未病(みびょう)を治(ち)す」と言います。
現代医学で言われるようになった予防医学を、個人単位で考えるのが東洋医学の目標なのです。
東洋医学では、人間の成長や老化に「腎(じん)」が関与していると考えています。
腎はいわゆる「五臓(肝(かん)・心(しん)・脾(ひ)・肺(はい)・腎(じん)」の一つで、成長するのが一番遅く約二十年もかかり、そのうえ衰退するのが一番早い臓器と考えています。

腎の発育を促し老化にブレーキをかけるためには、一生を通じて足腰を鍛えることが一番大切です。
現代のクルマ社会とインスタント食品の氾濫は、生命力の乏しい人を増やします。

腎は人間の発育・生殖・老化に密接に関与しており、不妊症、若い男性の精子の減少や奇形、若白髪、介護を要する老人の増加など、社会問題になっている多くの現象は腎の働きが低下した結果なのです。
東洋医学ではこれらの状態を「腎精不足(じんせいふそく)」と考えています。

腎精とは生命力と考えていいでしょう。日常足腰を使わず、誤った食養を積み重ねた結果が腎精不足を招くのです。
この腎精を補う薬が補腎剤(ほじんざい)で、代表的な処方に「六味地黄丸(ろくみじおうがん)」「八味地黄丸(はちみじおうがん)」があります。
六味地黄丸はもともと、小児の発育不良のために考案されたもので、現在では小児のアトピーや喘息の基本処方としても使用されています。
腎精不足は「腎虚(じんきょ)」とも言われ、小児アトピー、小児喘息、不妊症、足腰の弱体化、腰痛、若禿げ、夜間頻尿、小便失禁、大便失禁、性欲低下などの諸症状がこれに当ります。

現在の日本が抱えている大問題、すなわち超高齢化と人口減少に対して、医学の面から対応できるのは東洋医学のほうが優れていると私は考えます。
2050年には日本の人口は8000万人を切ってしまうだろうと予想されています。
世界的にも優秀な日本民族が繁栄してゆくためには、高齢者の介護不要な社会を実現しなくてはなりません。
それには東洋医学の考え方をもっと取り入れなければならないと思います。

老化を少しでも防ぎたいのはみんなの願いです。
ベットの上で余生を過ごすのは、考えても嫌なことです。
そのためには腎の老化にブレーキをかけることが必要です。

(1) 適当な運動を続ける。年齢に合わせて足を使う。(散歩など、理想は一日一万歩)
(2) 胃腸を守るために腹八分を守る。(よく噛む、一口三十回)
(3) 気力を持ち続けるために、絶えず何かに挑戦する気持ちを持ち続ける。
(4) 感謝の気持ちで毎日を過ごす。

簡単なことですが、ボケずに元気で老後を楽しむために必要なことです。
腎精は正しい食生活によって補われますが、はじめにお知らせしたように、季節では冬、一日のうちでは夜中に効率よく補われます。
もっと積極的に老化を防ぐ方法としては中年(40~50歳)以降に補腎剤を栄養剤として毎日服用することがあります。

特に、現在健康な方は毎日就寝前に六味地黄丸を服用するといいでしょう。
また、夜間頻尿があり足の冷えを感じる方なら八味地黄丸を服用します。
いずれも筋力の低下、足腰の老化、記憶力の低下などを防ぎ、老後の健康維持に大いに役立ちます。

六味地黄丸や八味地黄丸をお求めになるときに注意していただきたいことがあります。
腎精を増やす地黄(じおう)と言う生薬はほとんどの場合「乾地黄(かんじおう)」が使用されています。
乾地黄を酒で蒸して乾燥する。
これを9回繰り返したものが「熟地黄(じゅくじおう)」で、このほうがはるかに腎精を増やす作用がありますので、どちらを使用しているかをチェックしてください。

惠木 弘・著 『冬こそ若返る! 四季の養生法』より

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