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秋は冬に向かって環境もだんだん寒くなり、木々は実をつけ、動物は栄養をとり、冬に向けての準備を始めます。
昔のことわざに、「秋茄子を嫁に食わすな」と、一見嫁いびりのようなことわざですが、そうではありません。
茄子のように紫色の強いものは陰性の強い(体を冷やす作用があること)食べ物ですから、秋風が吹き、そろそろ寒さもましてくる時に、嫁(昔のお嫁さんは妊娠していることが多い)に食べさすと、体を冷やし流産する恐れがあるから、注意しなさいと昔の人は言っているのです。

自然界を五つに分けて考えた「五行論」では秋に相当するからだの部分は肺・皮毛(皮膚とうぶ毛)です。

肺は陽気をめぐらし、皮毛を養って外邪(寒さ・ウイルスなど)から身を守ります。
また、肺は魄(はく)を蔵するといわれます。
肺がしっかりしていれば風邪などにはかかりません。
また、気力充実していれば風邪など引かないといわれます。
魄とは気力を意味するものと思われます。

風邪を引きやすい人、喘息などの人は体質改善に乾布摩擦がよいといわれます。
これは皮膚を摩擦することによって、関連した肺機能をよくする方法なのです。

中国医学では、皮膚の表面をめぐって、外邪から体を守る働きをする気を「衛気(えき)」と呼んでいます。
この衛気は食べ物より吸収した精微な栄養物(水穀精微と呼ぶ)と呼吸して得た空気(清気と呼ぶ)から肺が作りだし、体表を循環させていると考えられています。
この衛気の働きが弱いと抵抗力の弱い状態となり、寒さにあうとすぐ風邪を引き、冬中風邪気味という人さえいます。

私達の体の中には絶えず細菌やウイルスなどの微生物や種々の異物(花粉など)が侵入してきます。
空気とともに鼻から、または食べ物について口から、普通に生活していれば無数の微生物を完全に防ぐことは出来ません。
それでも私達がそのたびに病気にならずに生活できるのは、体に備わった衛気のお陰です。

この衛気の働きは、一般に生活防衛機能と呼ばれています。
専門的には免疫(めんえき)と呼ばれ、現在皆さんが恐れている癌も免疫機能の衰えから発生しているとも言われています。
免疫不全の最たるものが「エイズ」です。

漢方には、この「衛気」の働きを強めることができる生薬があります。
西洋薬では真似の出来ない働きです。
主薬は黄耆(おうぎ)と桂枝(けいし)という生薬で、衛気を強めるために作られた処方に「桂枝加黄耆湯(けいしかおうぎとう)」があります。
風邪を引きやすい人、アトピー性皮膚炎なども皮膚の抵抗力の弱い状態ですので、この処方が良く用いられます。
また、妊婦の風邪にも安心な風邪薬として応用できます。

解説:惠木 弘(恵心堂漢方研究所所長)

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