一年半前に突然、何度もトイレに行きたくなって、
行ったら水様性粘液便が出るようになったAさん。
病院で検査したら大腸の下20センチが侵されており潰瘍性大腸炎と診断された。
ペンタサなど処方されたが効果なく、転院して、
ステロイドの注腸、坐薬もするようになった。
それでも、朝起きたらすぐトイレに行かないと粘液が出てくる。
朝食でまた便意。出血もしている。体重も5キロ落ちた。

睡眠や食欲は普通。便意はあるけど腹痛はない。
なぜか朝起きたら白い痰がでる。
喉が渇く。尿は近い。
潰瘍性大腸炎になって生理が止まった
もともと冷え性の寒がり
のぼせ(+)頭に汗(+)=更年期様症状
動悸はない。几帳面な性格。
脈;沈遅・腎肺虚
腹;胸脇苦満(-)臍傍悸(-)その他、目立った所見なし

そこで、主治医に連絡して漢方併用の了解を取り付けて漢方開始。
真っ先に浮かんだのは「加味四君子湯」「胃風湯」のようなものだったが、
当帰芍薬散に気剤を加え、さらに補剤としての人参も加えて処方
これが一カ月で見事に当たった

調子がよくなり、便意が減ってきて水様粘液便がかなり減ったとのこと。
漢方2カ月目にして、
ステロイド坐薬を毎日から2日に一度に大幅に減らしても大丈夫。
と同時に、更年期様症状も減ってきた。

3ヶ月目=ステロイド坐薬は5日に一度で大丈夫になった。
その後調子良かったが、あちこち飛び歩いて悪化。
毎日ステロイド坐薬するようになった。

ここで、「断痢湯」の方意に近い処方を併用。

その後、3カ月経過して
調子は落ち着いてきたが無理するとダメみたい。

自分で食事や活動量もコントロールして
うまく過ごせるようになってきて、その後好調維持。
足かけ3年で廃薬になった。

その後、10年たつがすっかり元気になり
病院も行っていないとのこと。
もちろん薬も使用していない。素晴らしい!

難病指定の潰瘍性大腸炎ですが、こんな症例もあります。

体質に合った漢方、そして自分に合った食事や生活スタイルを身に付けた事が勝因でしょうね。