新聞に、
がんに対するインチキ療法を行っているクリニックなどに
注意するようにという趣旨の掲載がありました。

何もクリニックのみならず、
世間には「がん難民」を食い物にする業者は実に多いと思われます。
こういう輩は真剣にがんと向き合い何とかしようとしている患者さんや家族、
さらには医療者に対して失礼な限りです。

確かに、良かれと思ってやったけどダメだったという事はあります。
これは何もがんだけでなく、
医療そのものが「治癒」を約束するものでなく
「治癒に向かってベストを尽くす」ものだから仕方ありません。
ただ、それが、医療人も患者も真剣に向き合い納得したものでないといけません。


報道によると以下の通り見分けるようにと書かれています。


 ○○免疫クリニック、最新○○免疫療法

2 “○○%の患者に効果がある”という文句

3 体験談が掲載されている

4 保険が利かない高額医療

5 “奇跡の○○治療”“末期がんからの生還”というキャッチコピー


→2つ以上当てはまると、インチキは確実



ただ、これは、決めつけすぎるのではと感じます。
確かに怪しい。
でも、中には無事生還した方もいるのではないかと思います。
そのあたり、患者さんも納得なら「アリ」かなと思います。
ただし、「ある種の新興宗教」の如く、丸めこまれたりマインドコントロールされてはいけません。
冷静に判断し「よし、一度やってみよう」と思うのであれば試してみてください。

基本的に、魔法はありません。が、時に奇跡的な例は耳にします。

また、いろいろな本を出版されている「高名」な医師もいます。
しかし、その先生の実践している治療法は一般的に認証されたものでないと考えられます。
いわば、その先生のオリジナル健康法です。
それが多くの人に通用するかどうかはしっかりとした科学的検証はされていません。
しかし、それで「良くなる」人もいるかもしれません。


個人的には、治療の柱は厚生労働省の認めた医学だと思いますが、
プラスαで考えたいなら、
信頼のおけるところで、納得のいく選択をしてもいいと思います。


   

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