花粉が飛び始めて鼻水、くしゃみ、鼻づまり、目の痒みなどの症状に苦しめられてくると頭をよぎるのが体質改善しておけば良かった・・・ではないでしょうか?
もう花粉が飛んでる時期に花粉症の体質改善というのはやっても良いけど、やったとて来年までその体質を維持できるとは思えないので、今はやらなくてもいいかなと思っています
一応、書いておくと
花粉症は皮膚や粘膜のバリア機能があまりよろしくない状態の人に起こりやすいです簡単に花粉を中に侵入させてる状態です
バリア機能の役割を果たしているのが衛気と呼ばれる気です体の浅い部分を巡回して花粉やウイルスなどの外敵が侵入してこないか、目を光らせています
この衛気が不足していると侵入されて、体内のおまわりさんが動き出し、異物とみなされた花粉と戦い、その戦いの様子がアレルギー症状として現れてしまいます
衛気を充実させることでバリア機能を高め、侵入を阻止し、アレルギー症状を発症させないようにするというのが、いくつかある花粉症予防に対する漢方の考え方のひとつです
衛気が不足している人の特徴は
風邪をひきやすい暑くもないのに汗が漏れ出る疲れやすい季節の変わり目に体調を崩しやすい
などです
偏った食事、不規則な生活、睡眠不足、ストレスなどが衛気にも影響を与えます
衛気、つまりバリア機能を強化するためには黄耆が入った漢方薬を使うことになります
玉屏風散補中益気湯桂枝加黄耆湯黄耆建中湯十全大補湯人参養栄湯防己黄耆湯
などが黄耆が入った漢方薬になります
この中でお勧めなのは玉屏風散黄耆、白朮、防風というたった3つの生薬で構成されています黄耆で衛気、つまり皮膚粘膜のバリア機能を強化、白朮で胃腸の機能を強化し気を益すことで防衛ラインをより堅固なものにし、防風で外から侵入しようとする花粉などの邪気を追い払いますなので花粉が飛んでいる時期に飲んでも悪くはないものになりますいや、むしろ飲んだ方が良いですね
体質改善にとは言ったものの、花粉が飛んでる時期にも玉屏風散に限らず、黄耆の入った漢方薬は飲んだ方が良いですね