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健康トピックス

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暑い時に汗が出るのは正常
緊張した時に汗が出るもの正常

ただ暑くもないのに汗が出たり、衣服がびしゃびしゃになるくらい大量の汗が出たり、緊張すると紙がびしょびしょになって文字が書けないくらいの手汗などは異常と言えます

大して暑くもない、ちょっと動いただけで汗が出るという人は汗腺の開閉調節が上手くできない、開いたままだったりします
体の中の水分が漏れ出ている感じです
こういう人は暑がりであり、寒がりでもあったりすることもあります

漏れ出るというのは「気」が関係しています
「気」には固摂作用といって異常発汗や過度の出血を抑える作用があります
気が不足すると固摂作用が上手くいかなくなって汗が漏れ出るようになります

固摂作用を高め、汗が漏れ出るのを防ぐのに使われるのが黄耆が入った漢方薬です

黄耆が入った漢方薬で多汗症に使うものとして有名なのが防己黄耆湯
体の中に不必要な水が停滞して下半身に浮腫みがあり、体が重く感じる、いわゆる水太りの人に使うとされています
体の中の余分な水が尿から排泄されず、皮膚から溢れ出て汗となって出ていっているのが特徴です

尿から排出されず汗となって出ていくものに五苓散がありますが、五苓散は口喝があるのが絶対条件です
口が渇くから水分をガバガバ摂るけど、渇きが癒えない
水分を摂るけど、受け付けず吐いてしまう
そんな状態に使いますが、防己黄耆湯を使う人には口喝はないので、鑑別は容易であります

桂枝加黄耆湯という漢方薬も汗腺の開閉が上手くできず漏れ出るタイプの汗かきに使われます
防己黄耆湯と違い、余分な水の停滞があるというわけではないので、浮腫みというものはなく、あっても上半身の浮腫みで、体格でいうと痩せ型になります
疲れた時や食事を食べた後に汗が出たり、夜寝汗をかいたりするような人です
汗は腰から上の上半身にかき、下半身はかかないという特徴があります

他に補中益気湯とか玉屏風散なんかもいけるはずですが、効能効果に寝汗は書かれてあっても、それ以外の汗について書かれてないので、やめておきます

黄耆が入ってない漢方薬でも漏れ出る汗かきに使えるものもありますが、添付文書見たら多汗症とか汗について書かれてなかったので、これまた書くのはやめておきます

薬機法上仕方ないけど、書きたいこと書けないのはつらいね

ちなみに緊張した時に汗が出る場合は上記の漢方薬は使わないですよ
別の漢方薬を使うことになります