3月に入って都市部で麻疹(はしか)の感染者が急増しているとか
麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスに感染して10日間ほどの潜伏期間を経て、38℃前後の発熱や咳、鼻水など風邪と同じような症状が出ます
いったん熱は下がりはするが、半日ほどで高熱が出るとともに赤い発疹が現れます
発疹が現れて初めて麻疹(はしか)だと分かる場合が多いのではないでしょうか
発疹が現れてから3~5日ほどで熱も下がり体調も良くなってきます
漢方薬で対応するとすると
発疹が現れていない最初の発熱の段階だと麻疹(はしか)だと気づくことはないので、風邪症状として麻黄湯や葛根湯、桂枝湯など発汗剤での対応になるかと
発汗剤でウイルスなどの邪気を外に発散させた結果、発疹が現れ、これは麻疹(はしか)だったんだなと
しかし、これは悪いことではありません
麻疹(はしか)というのはできるだけ早く、残らず発疹を出し尽くすかにかっています
麻疹ウイルスが中に残存していると麻疹肺炎を引き起こす可能性もあります
初期の段階で上手くいかず次の段階に移ったとしても少陽病に使う漢方薬で対応はできますが、できれば初期の段階で処理したいものです
麻疹(はしか)の特効薬として升麻葛根湯があります
ちゃんと効能効果にも記載されています
使うポイントは、発疹がまだ出ていない時期、つまり風邪か麻疹(はしか)かどちらか判別し難い時期です
また発疹が出てきても、十分に発疹が出てないという状態にも使うことで、速やかに発疹をさせます
もし麻疹(はしか)だった場合は、1~2日のうちに出るだけの熱が出て、出るだけの発疹が出て、熱が急に下がり良くなるなんて言われています
麻疹(はしか)だけでなく、感冒の初期にも使っていいとのお墨付きなので、麻疹(はしか)でなかったとしても麻疹ウイルスが流行っているときはこちらを飲む方が安心です