春は卒業、入学、入社、転勤などで環境がガラリと変わる季節
この変化がストレスとなって体に不調が現れやすくなります
春は病、肝にあり
という言葉があります
肝というのは気や血をスムーズに巡らせたり、感情をコントロールさせたりするところです
五行説では肝は木に属しています
木というのは風が吹くとゆらゆらと揺れ動きますが、環境の変化という風に吹かれてイライラしたり、沈んで鬱になったりとゆらゆらと気持ちが定まらない、まさに木の動きですね
こういう場合、柴胡が入った柴胡剤をよく使います
こういう症状にこの漢方薬とか普通に書いたのではつまらないので、この漢方薬はこういう性格の人に使いたいなという、他とは違った書き方をしてみたいと思います
大柴胡湯
薬局では診ることはできませんが、みぞおちから肋骨弓の下を圧しても抵抗が強く全く入らない、痛みも強く感じるというのが重要なポイントになります
気になる方は家で横になって自分で試してみてください
性格的には感情は押し殺せるタイプですが、一度怒ると怒髪天を衝くような怒り方で非常に怖いタイプです
感情は押し殺していますが、周りから見るとちょっと機嫌悪そうだなというのは分かる
非常にせっかちで待たされることを嫌います
柴胡加竜骨牡蠣湯
見た感じ大柴胡湯を使えそうかと思える感じを醸し出しているけど、ちょっとした音にビビったりと見た目に反して小心者だったりします
四逆散
内向的な性格で消極的、憂鬱そうな顔をしており、緊張しすぎで表情が硬く、眉間にしわが寄っている傾向にある
ずっと表情が同じで分かりにくい
小柴胡湯
非常によく気が利き、勘が鋭く、呑み込みが早い
返事もハイとはっきり言い、決してハーイと伸ばすようなことはなく、煮え切らない返事はしない
気が多く注意力はあるけど、他のことに気が移りやすい
自意識過剰で我が強く、自己意志を押し通そうとするけど、壁にぶつかって自分を侵害されたように思って怒りっぽくなる、一種の自己防衛とも言える行動に出がち
理屈っぽく、潔癖、整理癖がある
せっかちでじっとしていられず、何かいじったり、そわそわして落ち着きがない
加味逍遙散
賢く口達者
思い通りにならないと他人のせいにして、相手を口で言い負かして欲求不満を解消する
一口言われると二口三口と倍以上で言い返す
言うことが会うたびに違っている
嫉妬深い
イライラしても怒りの対象には直接言えず、周りにネチネチ言う
柴胡桂枝乾姜湯
神経質で何事も考え込みやすい
自分の主張を押し殺して他人に同調する
どんなに疲れていようと人前では気力で頑張れるけど、一人になると疲れが一気に出てくる
周りに頼ることなく、自分で解決しようと考えている
抑肝散
短気で怒りやすい
イライラして口で何か言うだけでなく、手や足が出ちゃう、攻撃的な人
感情を抑えている内は、それが貧乏ゆすりや手や足で机をコツコツと叩くなど無意識に現れている
症状ではなく、性格で表すとこんなところでしょうか
必ずしもこうとは限らないので、軽く流していただけたらと思います